2007年10月3日水曜日

宅建本試験解法(保証契約)

【問い】Aは、Aの所有する土地をBに売却し、Bの売買代金の支払債務についてCがAとの間で保証契約を締結した。この場合、民法の規定によれば、次の記述のうち誤っているものはどれか。

①Cの保証債務がBとの連帯保証債務である場合、AがCに対して保証債務の履行を請求してきても、CはAに対して、まずBに請求するよう主張できる。

②Cの保証債務にBと連帯して債務を負担する特約がない場合、AがCに対して保証債務の履行を請求してきても、Cは、Bに弁済の資力があり、かつ、執行が容易であることを証明することによって、Aの請求を拒むことができる。

③Cの保証債務がBとの連帯保証債務である場合、Cに対する履行の請求による時効の中断は、Bに対してもその効力を生ずる。

④Cの保証債務にBと連帯して債務を負担する特約がない場合、Bに対する履行の請求その他時効の中断は、Cに対してもその効力を生ずる。

問題のキーワードを整理・分析・パターン化、図式化、記憶法

【問い】Aは、Aの所有する土地をBに売却し、債務者Bの売買代金の支払債務について保証人C債権者Aとの間で保証契約を締結した。この場合、民法の規定によれば、次の記述のうち誤っているものはどれか。

①保証人Cの保証債務が債務者Bとの連帯保証債務である場合、債権者Aが保証人Cに対して保証債務の履行を請求してきても、保証人Cは債権者Aに対して、まず債務者Bに請求するよう主張できる。

連帯保証債務の場合に検索の抗弁を主張できない。

②保証人Cの保証債務に債務者Bと連帯して債務を負担する特約がない場合、債権者Aが保証人Cに対して保証債務の履行を請求してきても、保証人Cは、債務者Bに弁済の資力があり、かつ、執行が容易であることを証明することによって、債権者Aの請求を拒むことができる。

普通保証債務の場合に催告の抗弁を主張できる。

☆連帯保証・・・催告の抗弁権なし
☆普通保証・・・催告の抗弁権あり

③保証人Cの保証債務が債務者Bとの連帯保証債務である場合、保証人Cに対する履行の請求による時効の中断は、債務者Bに対してもその効力を生ずる。

☆債権者から連帯保証人への請求債務者も時効中断する。
☆債務者承認したら連帯保証人ににも及ぶ。
☆連帯保証人承認しても債務者には及ばん。
☆債権者が連帯保証人に免除しても債務者には関係ない(元の債務は無くならない)。


④保証人Cの保証債務に債務者Bと連帯して債務を負担する特約がない場合、債務者Bに対する履行の請求その他時効の中断は、保証人Cに対してもその効力を生ずる。

☆債務者に対する時効の中断は保証人に及ぶ。

記憶法
保証債務の問題は連帯保証債務と普通保証債務の違いに関する点を整理分類する。